薬の豆知識                             
抗アレルギー薬と対症薬の違い
        抗アレルギー薬          対 症 薬
       (抗ヒスタミン薬)
   使用時期  シーズン前から毎日飲む   症状の出たときに飲む
   薬の作用  体内にヒスタミンが出るのを抑える   ヒスタミンの働きを抑える
   薬の効き方  症状を出にくくする   出てしまった症状を抑える
  効果の出る時期  1〜2週間後   20〜30分後
    副作用  弱い眠気など   強い眠気など
花粉症

今年も花粉症の方には嫌な季節がやってきました。

2月上旬頃から飛散するスギ花粉が最も大きな原因ですが、多くの人が3月中旬頃から飛散

するヒノキ花粉にも反応します。

そこで花粉症について少しお話しします。



花粉症のメカニズム

花粉症とは、ある特定の花粉(抗原)が目や鼻から侵入すると私たちの体はこれに反応する物質(IgE抗体)を作る

仕組みがあります。 花粉から溶け出した抗原が鼻の粘膜にある肥満細胞からヒスタミンという物質が放出されます。

このヒスタミンが鼻の粘膜や毛細血管に作用すると、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの症状を起こします。 ヒスタミンが

鼻の粘膜や毛細血管に作用しないよう抑えるのが抗ヒスタミン薬です。 しかしヒスタミンは脳において勉強や仕事に

集中できるように働いたり、日中眠くなるのを抑えたりするとても大切な物質です。 花粉症状は抑えて、脳には影響

しないのが花粉症治療における理想の抗ヒスタミン薬です。



花粉症のくすり

花粉飛散シーズンの治療には二つあります。

   抗アレルギー薬 : 症状を出しにくくする薬
   対症薬(抗ヒスタミン薬) : 出てしまった症状を抑える薬